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内容証明郵便の副作用

2018年02月15日

 皆さんは配達記録付き内容証明郵便(以下内容証明郵便とします)をご存知でしょうか。日本郵便が、○年○月○日に誰から誰あてに、どのような内容の文書が差し出され、いつ配達されたかを証明するサービスです。
たしかに、一定の期間に通知をしておかないと権利を失う場合、通知の前後で権利の優劣が決まる場合、受取人に差出人の意向を確実に伝える必要性がある場合は、内容証明郵便を出す必要性があります。この場合、内容証明郵便は効果を発揮します。
 私は仕事柄、依頼者の代理人として内容証明郵便を出すこともありますが、受けるときもあります。最近は慣れてきましたが、正直なところ、内容証明郵便を受け取るのは、あまり気分の良いものではありません。まして、内容証明郵便など受け取ったこともないと考えられる人がこれを受け取ると、かなりびっくりするのではないでしょうか。
 特に、相手方とまず話し合いをしたい場合に、いきなり内容証明郵便を送ると、相手がこわがって、かえって話し合いに応じてこない可能性もあります。これは内容証明郵便の副作用です。そこでこの場合、文面を工夫するとともに、普通郵便で出すようにしています。この手紙を出すことで、相手と不必要な摩擦を起こさずに話し合いに入れる場合もありました。内容証明郵便は、良い効果を発揮する場合もありますが、使い方を誤ると、重い副作用を生じさせます。ある意味で劇薬です。